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北九州市立大学

労働することや働き方を
調整することをめぐる
労働者と使用者の役割文案を
明確にできるところに魅力

法学部
法律学科
岡本 舞子 准教授

岡本 舞子 准教授

研究の魅力

 私の専門は、労働法です。特に、個々の労働者の意思を、働く過程で、どのように反映させることができるのかに関心を持っています。たとえば、労働者が働く中で、様々な事情から働き方を変えたいという場合、使用者にどのような要求をすることができるのか。労働の過程において、働き方を変更?調整するきっかけはないのかといったことに関心をもって、労働過程の仕組みを研究しています。労働することは、労働者の義務ですが、実際に労働するためには、使用者が安全な職場や仕事を労働者に提供するといった使用者の協力行為が必要です。そんな視点から、労働を捉えなおすことで、労働することや働き方を調整することをめぐる労働者と使用者の役割分担を明確にできるところに魅力を感じています。

研究の源

 労働法では、使用者に安全配慮義務や様々な措置義務などを課していますが、それに基づいて具体的な場面で、労働者がどこまでのことを求められるのか、使用者はそれにどこまで対応しなければいけないのかは、明らかでない部分が多いです。大学卒業後、実際に働く中で感じたことやそのときの経験が、今の研究を始めるきっかけになっています。

研究の未来

 コロナ禍で、労働法の分野でも、多くの問題が顕在化しています。例えば、安全配慮義務とテレワークなどの就労方法の提供?選択の関係、仕事の減少と賃金請求権の関係などです。こうした問題についても研究を展開していきたいです。
 学外では、最低賃金等に関して審議する部会に参加することもあり、そうした活動にも従事していきたいと思います。

ゼミのイチオシ

 ゼミでは、実際に裁判で争われた事例を取り上げて、労働法の解釈や適用について検討します。ゼミ生が、それぞれの問題関心に応じて、主体的に疑問や意見を出して、みんなで議論していきます。ゼミは穏やかな雰囲気です。ゼミ生同士が、異なる意見にも傾聴し、楽しく、けれど真剣に議論して、労働法への理解を深めています。

先生のイチオシ

どこからでも、研究、勉強は始められます。私の場合は、職業経験からですが、外国の映画を見て、それがきっかけで労働法の研究者になる人もいます。色々なことに触れて、自分の興味関心を育んで、追求してください。

オフショット

趣味は旅行です。海外旅行が特に好きで、これまでは、スウェーデン、インド、メキシコなどに行きました。大学院の間には、オーストリアのウィーンに語学の勉強に行ったりもしました。

Profile

岡本准教授
プロフィール

熊本県出身です。大学では、労働法ゼミで、男女の賃金格差などについて勉強し、卒業後は、企業に就職しました。その後、労働法の研究者を目指して大学院へ。ドイツの労働時間規制や従業員代表制に興味を持って、ドイツ労働法を研究対象とし、大学院の間には、1年間ドイツのデュッセルドルフにある経済?社会科学研究所で勉強しました。単位取得退学後、本学に就職し、社会で実際に労働法を活用できるように、労働法を伝えたいという思いで授業をしています。

岡本准教授イラスト

法学部Faculty of
Law

  • 法律学科 福本 忍 准教授
  • 法律学科 岡本 舞子 准教授
  • 法律学科 水野 陽一 准教授
  • 政策科学科 田代 洋久 教授
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